一部の特殊なお酒を除いて、基本茨城県内産米を使用。
その内、約4割は地元里美地区産米を使用。
地元の米を使った”地酒造り”に切り替えて数年が経ちました。
”里美地酒造り”は次の段階”体験型プロジェクト”へ。
日本酒が好きな人。
日本酒を盛り上げたい人。
日本酒になんらかの形で関わりたい人。
日乃出鶴を好きでいてくれる人。
里美に興味を持ってくれている人。
その他”なにか”を楽しみたい、あるいは、やりたい人。
など、いろいろな考えを持っている”人”が、
実際に田植えをし、除草をし、稲を刈り、酒を造り、酒を飲む、一連の体験ができます。
米は無農薬での栽培になります。
当蔵にとっても初の無農薬米を使用した新作の酒造りになります。
他の地域でもこのような体験ができる機会はありますが、
体験を楽しんだり酒を売ることだけが目的ではなく、
耕作放棄地が減り、田んぼが維持されることで、
・過疎地域の景観を守る
・野生動物と人間との距離感を保つ
また、日本酒の需要を増やし、生産性が向上することによって、
・米農家への貢献につながる
・米農家を後継者に引き継ぎやすくする
などの日本や地方が抱える問題へのひとつの打ち手となることも目的としています。
少なくとも、当蔵の地元周辺の維持ができるだけでも、訪れた人達や地元民への貢献になると信じております。
始まりは小さな田んぼ1、2枚からですが、
参加した”人”達がそれぞれ、
日本酒造りに関われた、
造った日本酒を飲んで楽しんだ、
より良い物を作りたくなった、
身体を動かしてリフレッシュできた、
とある地方への貢献ができた、
人と繋がった、
など、ご自身にとって様々なプラスになる想いを感じてもらえたら幸いです。
【プロジェクトの概要と今後】
地元産米を参加者の手で育て、酒を造り、酒を飲む、という一連の体験プログラムです。
まずはプレ体験を行い、内容精査し、今後正式に体験型プロジェクトとして発信していく予定です。
■米の品種「ツキアカリ」
プレ体験の今年は、品種「ツキアカリ」を使用しました。
休耕田にも強く、この地域の気候にも相性の良い品種とのことで選定しました。
■田んぼ
管理者はLittle Free Foresters。
茨城県常陸太田市とその周辺地域で林業とオーガニック野菜、米作りに挑戦しているフリーランスチームです。
彼らが地域住民から引き継いだ同市小中町の田んぼを使用しました。
■無農薬栽培への挑戦
今年田植えした広さは0.7反ほどです。
地域の気候風土、環境の良さを尊重し、無農薬で生育します。
うまく生育すれば、収量は300kgほどになる予定です。
井坂酒造店との契約栽培となります。
■体験プログラムの今後の予定
2024/5/6 田植え(完了)
2024/6月初旬 除草
2024/9月初旬 稲刈り
2024/11月後半~12月初旬 酒造り(仕込)
2025/1月 酒造り(搾り)
→タイミングをみて火入れ→参加者への発送
【田植えの様子】
2024/5/5(日)
田植え前日に当蔵にて決起会を行いました。
焼き名人の義兄によるBBQ、肉の選定と焼き加減が絶妙!茨城県民も憧れる常陸牛も!
さらに地元農家さんの無農薬野菜もどれも味があって美味し♪でした。
2024/5/6(月)
GWの最終日に参加者16名さまと一緒に田植えを実施いたしました!
田植え経験者も未経験者もワイワイと泥と戯れました。大人の休日♪
気候も前日の暑さはやわらぎ、軽く雲がかかり、程よいそよ風が気持ちの良い朝でした。
最初はゆっくりと進んでいた作業も次第に早くなり、途中でメンバー交代しつつ、90分ほどで予定の0.7反を完了。
予想以上に早かった!
一休みして、まだやり足りなそうな雰囲気でしたので、お隣の田んぼも着手!
お昼ご飯は古民家をお借りして炊き出し。
地元のお母さん達に準備を手伝っていただきました。釜炊きのごはん、豚汁、焼き名人のシシャモ、追加のおにぎりも。おこげに醤油を少したらしたらもう最高でした♪
迎えのバスの時間までもうひと仕事!今度の田んぼは幅が広いので、全員参加で!
この笑顔、最高にステキでした♪